単身赴任が離婚につながる理由。浮気の確認方法、別れ方と注意点

単身赴任中の夫の浮気

単身赴任をきっかけに離婚へとつながるケースは少なくありません。
配偶者の浮気や物理的距離による相手への愛着の薄れなど原因は様々ですが、離婚を考える際はしっかりと準備をしていくことが大切です。

今回は、単身赴任が離婚に繋がる原因や浮気の確認方法、別れ方などを解説します。
単身赴任をきっかけに離婚を考えている方はぜひ参考にしてください。

単身赴任は離婚につながるって本当?

単身赴任することで必ず離婚に繋がる訳ではありませんが、離婚のきっかけとなりやすいのは事実です。

単身赴任で夫婦の離婚率は通常の2倍に

たとえばアメリカで行われた国勢調査では、単身赴任中に離婚となる確率は同居している夫婦の2倍にもなるという結果もありました。単身赴任中は物理的にも精神的にも離れてしまい、結婚生活を続ける意義が薄れる夫婦が増えてしまうようです。

単身赴任の夫の浮気率は80%以上という俗説も

また、俗説ではありますが単身赴任中の夫の浮気率は8割以上とも言われています。多少多く見積もられているとしても、実際に単身赴任中の浮気をきっかけに離婚に至るケースというのは決して少なくありません。

単身赴任が離婚につながりやすい理由

単身赴任が離婚につながりやすい理由はいくつかあります。代表的な理由を6つ見ていきましょう。

配偶者が浮気をしやすい環境になる

単身赴任をすると、配偶者の目がないため浮気をしやすい環境であるのは事実です。

一人暮らしになるため浮気がバレにくく、もともと浮気願望がなかったとしても寂しさから浮気に走ってしまう可能性はあります。

また、単身赴任は行った本人だけではなく、残された配偶者にとっても浮気をしやすい環境です。単身赴任中の浮気は男性側だけではなく、女性に関しても気を付けるべきといえるでしょう。

一人の方が楽だと感じる

単身赴任をきっかけに、一人で生活する方が楽だと感じてしまう方は少なくありません。
家族との生活はよいこともありますが、家族の目を気にしたり、家事の負担が大きくなったりと面倒なこともあります。単身赴任によって、そういった面倒ごとからは解放されます。

また、配偶者の行動に振り回されず、自由に家の中でふるまえるというのも大きいでしょう。

単身赴任中に、妻や夫がいない方が楽だと感じてしまった場合に、離婚に至りやすくなるようです。

金銭トラブルになりやすい

単身赴任中は家計が2か所に分散されるため、金銭トラブルが生じやすくなります。たとえば、夫が単身赴任中の生活費を理由に妻の方に渡す生活費を極端にへらす、もしくは渡さないというケースもあります。

また、配偶者の監視の目がないことから、お金を使いすぎてしまう方もいるようです。

単身赴任中は夫婦が離れている分金銭管理やお金の使い方に関してのすり合わせがしにくく、トラブルに発展しやすいと言えます。

配偶者を必要と感じなくなる

単身赴任をきっかけに、配偶者を必要と感じたり一緒にいたいと感じたりする機会が減り、離婚に至るケースもあります。

同居中は配偶者への愛情があり楽しく過ごしていたとしても、物理的距離によって愛情が薄れ、必要性を感じなくなる可能性はゼロではありません。

単身赴任をして一人暮らしでも平気だと感じた時、もしくは逆に配偶者が単身赴任でいなくても大丈夫だと感じた時に離婚を考えやすくなるようです。

家族間のコミュニケーション不足

単身赴任中は配偶者がどのような生活をしているのか分かりにくく、コミュニケーションを取りづらくなります。

仕事が忙しく何日も連絡できなかったり、何か月も会えなかったりすることも出てくるでしょう。そうなると、同居しているときよりもコミュニケーションの機会は減ってしまい、何気ない会話や相談事などもしづらくなります。

いざというときに話ができない環境が続くと、自然と配偶者と結婚をしている意味を見出せなくなる方も少なくありません。コミュニケーションが不足しすぎると、相手への愛着が薄れ離婚に至りやすくなるため注意が必要です。

長期間生活を共にしない状態が続く

単身赴任が長期間に渡ると、離婚に至りやすくなります。結婚は同居を前提としている方が多く、長期間一緒に暮らせなくなることで結婚している意味がない、と感じてしまうケースもあるようです。

また、長い間会わない間に相手の容姿や性格、生活スタイルなどが大きく変わってしまい、気持ちの面で婚姻の継続が難しくなる可能性もあります。

長期間一緒に生活しないことで、離婚へと至る様々なリスクがあるのです。

単身赴任の夫の浮気を防止する方法

単身赴任中は夫の浮気リスクが高まります。単身赴任先での浮気防止のために効果的な方法は、以下の5つです。

  • 密にコミュニケーションを取る
  • 週末や長期休暇に自宅へ戻ってもらう
  • 過干渉しない
  • 相手への思いや気持ちを伝えるように心がける

これらの方法をふまえ、単身赴任中の夫の浮気予防に使える具体的な対策を具体的に見ていきましょう。

LINEで単身赴任中の夫にその日にあった楽しいことを、伝える

たとえ離れていても、“一緒にいる”という感覚が大切

妻や子と離れて暮らすようになると、お互いの生活が見えなくなってしまうので、次第に心が離れていってしまう危険性があります。でも、たとえ物理的には離れていても、いつも一緒にいる感覚が家族には必要なのです。

そのためのツールとして、大いに活用したいのが「LINE」です。LINEにはメッセージを文章で伝えるだけでなく、画像や動画の機能も備わっているので、その日の家族の様子を伝えるには持ってこいのツールです。

日々のたわいもないできごとを、こまめに送る

たとえば、「子どもが今日、大嫌いだったしいたけをちゃんと食べたのよ!」というような、たわいもないことでもいいのです。子どもがしいたけを持ってニコッとしている画像を撮影し、メッセージと一緒に送ってもいいでしょう。

きっとパパもそれを見たら、疲れも吹っ飛んで「ああ、ママも毎日がんばってくれているんだなぁ」と、感謝の気持ちが湧くでしょう。

また、LINEには短い動画を送る機能もあります。息子がサッカークラブで頑張っているシーンを動画で送ったり、娘がママと一緒に料理を作っているシーンを送ったりと、いろいろな生活の場面を送ってあげましょう。

LINEの録画時間は短いのですが、パパも単身赴任中は料理に洗濯にといろいろ忙しいので、ちょっと見られるぐらいの方が丁度いいかもしれません。長い動画を1週間に1回送るよりは、短い動画をこまめに送ってあげる方が、パパもホッと心が安らげて効果的です。家族のぬくもりが伝わってくる動画や画像は、夫婦の絆をしっかりと深めてくれるので、「浮気をしたい」と思う心のスキを夫に与えません。

ただし海外赴任の人がLINEを使う場合は、日本にいるときに必ずパケット定額プランに入っておきましょう。海外は通信料が半端ではないので、定額プランに入っていないと、ビックリする金額を請求されることになります。

ZoomやSkypeで単身赴任中の夫と「遠隔食事タイム」を楽しむ

テレビ電話のようにおしゃべりしながら、食事を共にする

LINEと並んで最強の浮気防止ツールといえるのがzoomやSkypeといったオンライン通話アプリです。どちらもテレビ電話のように使えるので、ノートパソコンを食卓に置いておけば、画面に映ったパパとおしゃべりをしながら食事をすることができます。

「夜は接待などがあってパパが遅いから、食事の時間が合わない」という人は、朝食を一緒に食べても良いですね。海外赴任の場合は時差があるので、パパの夕食とママや子どもたちの朝食が一緒という場合もあるでしょう。zoom やskypeなどのアプリでアレば海外でも無料で使えるので、とても助かります。

単身赴任の寂しさを潤わせてくれる、遠隔食事タイム

ZoomやSkype以外では、iPhoneのビデオ通話機能「FaceTime」を使う方法もあります。iPadを使ってFaceTimeの会話をする場合は、100均などに売っているタブレットスタンドを買ってきて、iPadをダイニングテーブルに立たせて使うと便利です。

こちらからは夫の姿が見え、夫からは妻と子どもたちの姿が見えるので、あたかも本当に一緒に食事をしているかのような感覚になれます。肌が触れ合うことはできませんが、その分お互いに愛しさも募り、「ああ、早く皆に会いたいな」という気持ちになるでしょう。

単身赴任中にひとりで食事を摂るのは、とても寂しいもの。zoom・SkypeやFaceTimeを使って“遠隔食事タイム”を楽しむことができれば、夫のさみしさもまぎれ「浮気をしたい」などという下心は起こさないはずです。

Googleカレンダーで家族と単身赴任中の夫のスケジュールを共有

一緒にいたら当然していたことを、離れていてもする

離れて暮らしていると、お互いにいま何をしているのかがわからなくなり、それが夫婦の心が離れる原因にもなります。ではどうするかというと、お勧めなのが、Googleカレンダーを活用する方法です。

夫婦それぞれのカレンダーにスケジュールを書き込んで、確認しあうようにしましょう。夫からは「そんなこと、面倒くさいよ」と言われるかもしれませんが、めげずに言い続けると、大ざっぱなスケジュールぐらいは書き込んでもらえるようになるかもしれません。

夫としては、妻のスケジュールを把握するなんて恥ずかしいという気持ちもあるでしょうが、子どものスケジュールなら「お!あいつ、サッカーがんばってるんだなぁ」とか「へ~、今日は授業参観なのか」など、興味深く見てくれるはず。

一緒に住んでいたら、夫婦が当たり前のようにしていたことを、離れていてもすることが、距離を越えて夫婦の心をつなぎ、浮気防止につながります。

スケジュール共有が家族との再開のきっかけに

互いのスケジュールを把握できれば、週末や休暇の予定もハッキリするので、単身赴任中の夫に自宅へ帰ってきてもらう、逆に夫の単身赴任先に家族で遊びに行くなど、家族で再開する時間の予定を決めていく良いきっかけになります。

単身赴任中の夫に対して、心から感謝の気持ちを持つ

「夫がいなくてラッキー」と思っていると、本当にいなくなってしまう?

離れて暮らしていると、妻が夫に感謝しているかどうかが、如実にわかります。「夫がいると夜遅く食事を作ったりして大変だけど、いないと友達と呑みにも行けるしラッキー」などと思っていると、その気持ちは必ず夫に伝わってしまいます。

妻の気持ちが自分にないとなると、浮気のひとつもしたくなるのはやむを得ない部分もあるかもしれません。

「ありがとう」「お疲れ様」という気持ちを、常に持ち続ける

そんなことにならないためには、離れて暮らす夫に対して、いつも感謝の気持ちを忘れないことです。「あなたのおかげで、私と子どもたちが元気で暮らせる。いつもありがとう」「毎日ひとりで仕事に家事にと、さぞ大変でしょう?本当にお疲れ様」という気持ちを妻がもっていると、その気持ちは波動となって夫のところに伝わります。

目には見えず、耳には聞こえなくても、妻の感謝の気持ちはメールや電話の端々に表れ、「僕こそ、君ががんばってくれているおかげで、こうして安心して働ける。本当にありがとう」と、感謝の倍返しをしてくれることでしょう。そんな強い夫婦の絆をもつ夫が、浮気をすると思いますか?もちろん、絶対にするはずがありませんね!

夫婦の関係は、小手先のテクニックよりも、“心の絆”が一番重要です。夫と妻の間にゆるぎない信頼と尊敬があれば、どんなに美女が目の前に登場しても、夫は揺れ動くことはないでしょう。

単身赴任中の夫に愛情の押し売りをしない

度の過ぎた愛情表現は、かえって気持ちを萎えさせる

「夫婦は心の絆が大切」とはいっても、度の過ぎた愛情の押し売りだけは、絶対に禁物です!何事も一生懸命にやるタイプの妻がやってしまいがちなのが、この“猪突猛進の愛情攻撃”です。

「夫が単身赴任にいってしまった。どうしよう。浮気された大変だし、愛情ビームを送って浮気を防止しなければ」と思うあまり、毎日長編小説のようなメールをドカ~ンと送ったり、昼ドラのヒロインになったような気分で電話を入れると、かえって夫としてはうっとうしくなってしまいます。

「なんだかうちの奥さん、ネバネバ系で暗くて、面倒くさいんだよね」と、サッパリ系の水商売の人と浮気をしてしまうかもしれません。何事も「過ぎたるは及ばざるがごとし」、ほどほどをわきまえて、行動することが大切です。

お互いの生活・ペースを大切にしながらコミュニケーションを

単身赴任中は配偶者の目がなく、開放的になって浮気に走りやすい傾向があります。そうならないためにも密にコミュニケーションをとりながら、寂しさを感じにくいようしっかりと愛情を伝えていくことが大切です。

また、離れているからこそ相手のことを気遣い、相手の生活ペースも尊重してあげることで居心地のいい関係でいられます。

可能な限り直接会う機会を増やしていくのも、仲良く過ごしていくうえで有効だと言えるでしょう。

単身赴任をしていても、自分にとって妻が必要で一緒にいて心地のいい相手だと感じてもらうことで、夫の浮気防止になります。ぜひ、実践してみてください。

単身赴任は離婚の理由になる?

結論から言うと、単身赴任だけでは離婚の理由にはなりません。

単身赴任だけで離婚は認められない

一つの理由だけで離婚を認められるには法定離婚事由にあてはまる必要があります。単身赴任は法廷離婚事由には該当しないため、そのことだけを理由に離婚は認められません。

ただし、配偶者に不貞行為があったときや単身赴任によって夫婦関係が破綻していると認められた場合は法廷離婚事由に該当するため、離婚の理由として十分です。

単身赴任によってどのような離婚事由が引き起こされたかが離婚の争点になります。

配偶者の同意があれば離婚可能

配偶者が離婚に同意している場合、法廷離婚事由を満たしていなくても離婚は可能です。どのような理由であっても、双方の同意さえあれば離婚できます。単身赴任によってお互い結婚生活を続けるのが難しいと考えている場合は離婚手続きもスムーズです。

同意しない場合、調停や裁判に

配偶者が同意しない場合は、協議離婚を諦め、調停離婚や裁判離婚へと段階的に進んでいきます。話し合いがうまくいかない場合は、離婚調停を申し立てると配偶者に裁判所から連絡がいき、調整委員が間に入った状態で話し合いが可能です。

調停での話し合いもうまくいかず、それでも離婚したい場合には、最終的に離婚訴訟を提起して、裁判へと進みます。

単身赴任中の離婚の手続きの流れ

単身赴任中に離婚したい場合、手続きの流れは以下の通りです。それぞれの項目について、解説していきます。

証拠集め(浮気の疑いがある場合)

浮気の疑いなどが原因で離婚する場合、まずは証拠集めが大切です。たとえ疑いがあったとしても、証拠がない中で離婚をしようとすると有利に話をすすめられない可能性があります。

浮気などの相手が有責となる証拠を揃えておけば、有利に離婚できるだけではなく、最終的に慰謝料を請求することもできます。

単身赴任先に頻繁に行くのは現実的に難しいケースがありますので、自分だけで証拠を見つけるのが難しければ興信所などの手段を利用しましょう。

離婚届を入手する

証拠が十分に揃ったら、離婚届を市役所、区役所など住んでいる地区の役所で入手します。
すぐに離婚したい場合は、先に自分の記入欄を埋め、相手が記入すれば提出できる状態にしておくのもよいでしょう。

離婚届を実際に配偶者に見せ、本気で離婚したい気持ちを伝えることで真剣に話を聞いてもらえる可能性が高くなります。

離婚協議を行う

離婚の準備ができたら、離婚のための協議を行います。
時間を作って単身赴任先に訪問して話し合っても良いですが、配偶者が一時帰宅したタイミングで話しても良いでしょう。じっくりと話し合うことができる環境で、お互いが納得のいく離婚条件になるように話し合いを進めます。

話し合いが完結した場合は、離婚条件を公正証書で作っておくと安心です。万が一離婚条件を相手が守らなかったときに、法的な対応がしやすくなります。

同意が得られたら、両者で離婚届に押印

配偶者とお互いに離婚条件に同意が得られたら、離婚届の必要部分を記入し、お互いに捺印します。

単身赴任中は書類のやりとりに時間がかかり、郵送で送ってもなかなか返送してもらえない可能性があります。早く離婚したいのであれば、直接会って記入・捺印するとスムーズです。

離婚届の提出

同意が成立し、離婚届も準備が完了すればあとは役所に提出し、離婚は完了です。離婚届が受理されると、その届出日が離婚の成立日となり、特別な取り決めがない限りは配偶者名義の家に住み続けることは困難です。

離婚後に住居など離婚後の生活をどうしていくかも含め、下準備ができた段階で提出するのがおすすめと言えます。

慰謝料、婚姻費用分担の請求

離婚が成立し、浮気や不倫が原因など配偶者有責の場合には慰謝料の請求をします。慰謝料の金額も協議で決定し、公正証書を作成しておくと万が一支払われなかったときにも強制執行が可能です。

また、婚姻中に婚姻費用分担、いわゆる生活費が支払われていなかった場合には離婚後に請求することもできます。

受け取るべき正当な金額については、しっかりと請求するようにしましょう。

離婚調停・離婚裁判

離婚の同意が得られない場合や、慰謝料や親権など離婚に関する条件のすり合わせがうまくいかない場合は、調停や裁判を行います。

離婚調停を相手方住所地の管轄裁判所に申し立てる

離婚調停を行う場合は、原則として申し立てをするのは相手側の住所を管轄している家庭裁判所となります。

単身赴任中の配偶者に対して離婚調整を申し立てるのであれば、単身赴任先に直接出向いて調停を行う必要があります。話し合いが難航し、何度も出向く必要が出てくれば、出向く側の負担は大きくなります。

逆に、単身赴任している側が調停を申し立てた場合は、家族が住んでいる住居地に話し合いの度に帰ってきて、調停に出席する形になります。

離婚調停でも話し合いがうまくいかず、調停での解決が困難だと判断された場合には裁判での離婚に進みます。

裁判は自分の住所地近くの家庭裁判所に訴訟提起する

離婚裁判は、提起する側の住所地を管轄する家庭裁判所で行うことができます。単身赴任中の夫相手に妻が提起する場合、妻が住んでいる住所地の家庭裁判所で行えるため、調停離婚よりも移動の負担は少なくなります。

配偶者が直接出向くのが困難な場合は、弁護士を立てて代理で出席してもらうことも可能です。弁護士を立てるにせよ、自分自身で裁判に出席するにせよ、提起された側の負担は大きくなります。

ちなみに、提起される側の住所地の管轄する家庭裁判所で行うことも可能ですが、わざわざ相手によって有利な場所で行うのではなく、提起する側にとって負担の少ない家庭裁判所で進める方が一般的です。

単身赴任の夫の浮気を確認する方法

単身赴任中に夫が浮気をしていないか確認したい時、役立つ5つの方法をご紹介します。

  • 予告なしで会いに行く
  • 連絡時間を決めずに電話する
  • オンライン通話で部屋の様子もチェック
  • 夫のSNSを常時チェックする
  • 現地の興信所を利用する

予告なしで会いに行く

単身赴任中は家族がいないため、油断して浮気相手と会っていたり、家に連れ込んでいたりするケースもあります。予告なしで会いにいくことで、浮気をしている場合は怪しい点を見つけられるかもしれません。

また、予告なしで会いに来ると印象付けることで浮気の抑制力になる可能性もあります。

連絡時間を決めずに電話する

連絡する時間が決まっていると、その時間を避けて浮気相手と会ったり、不貞行為を働きやすくなったりします。連絡時間を決めずに電話をしてみて、もし出られなかった場合はその理由を聞くことで反応から浮気かどうかが探りやすくなるケースもあります。

明らかにうろたえる様子がある、返答があいまいという場合は浮気の可能性が高くなります。

何度か電話連絡するうちに、特定の時間帯に連絡が取れない場合はその理由を聞いてみるのもいいでしょう。

オンライン通話で部屋の様子もチェック

最近では単身赴任中の配偶者とのコミュニケーション手段として、オンラインでビデオ通話をする方も増えています。

オンライン通話中に部屋の様子もぜひ、チェックしてみましょう。配偶者の趣味とは違う小物が増えているときや、単身者の部屋としては不審な点を感じたら、浮気しているかもしれません。

ただし、単身赴任先で趣味が変わった可能性などもありますので、部屋の様子が違うからとすぐに問い詰めるのはやめ、あくまでも浮気の判断材料の一つとして見てください。

夫のSNSを常時チェックする

もし夫がSNSを使っている場合は、チェックすることでいつもと違う点を見つけられるかもしれません。
普段はいかないような店に頻繁に行っている様子があるときや、本人の趣味とは異なるものを購入して喜んでいたりするときには浮気の可能性があります。

また、行動パターンを分析し、浮気の頻度などを測るツールにもなります。投稿から浮気の証拠に繋がることもありますので、浮気しているかもしれないと感じた時は、SNSをチェックしてみてください。

現地の興信所を利用する

浮気しているかどうかを白黒はっきりさせたい場合は、現地の興信所で浮気の調査をするのが最も手っ取り早く、正確です。
離れていると実際の行動パターンなどを配偶者が知るのは困難になります。現地の懇親所に依頼することで、証拠を掴みながら浮気しているかどうかをしっかりと調査してもらえます。興信所が掴んだ写真などは、離婚する場合にも強力な証拠になるでしょう。

ただし、一定の依頼料がかかりますので、金銭的な負担は生じます。浮気の有無や状況を正しく把握したい場合の最終手段として活用してください。

単身赴任の離婚でよくある質問

ここでは、単身赴任が原因の離婚でよくある質問をまとめてみました。

単身赴任中の離婚で会社に慰謝料は請求できる?

単身赴任によって離婚に至ったと会社に責任を追及するには、明確な因果関係を証明する必要があります。

一般的には単身赴任は浮気や離婚に繋がりやすいとは言うものの、単身赴任によって必ず離婚に至る訳ではありません。単身赴任はきっかけであって、離婚に至るには本人たちの行動による原因がほとんどです。

よって、単身赴任そのものによって離婚したと結論づけ、会社に対して慰謝料を請求するのは難しいと言えます。

単身赴任中は別居期間にあたる?

単身赴任は婚姻を継続する前提で、単身で遠方の仕事先に赴くことです。夫婦間で合意の元で別々に住んでいるとみなされるため、離婚の理由にあたる別居期間とは認められない可能性があります。

別居期間として認められるには、夫婦関係が破綻して別々に住んでいる状況である必要があるのです。実際に、裁判所でも単身赴任で別々に暮らしていることのみを理由とした離婚は認められないケースがほとんどです。

単身赴任中の離婚で親権はどうなる?

単身赴任中に親権を争う場合、単身赴任をしている方は不利です。親権を取る際は、子どもの養育環境をできるだけ変えない「現状維持の原則」が重要視されます。

単身赴任をしていると、子どもはもう一方の配偶者のもとにおり、学校や幼稚園、保育園などもその配偶者が監護しながら通う形になっています。離婚の話が出た時点で、主たる監護養育者である側が有利となるのは変えられない事実です。

また、子どもを養育している側が有責で離婚する場合においても、親権と離婚原因とは切り離して考えられます。ただし、子どもが15歳以上で、子ども本人の強い希望がある場合は単身赴任している側に親権が与えられるケースもゼロではありません。

どうしても相手に親権を与えたくない場合には、監護権のみ相手で親権は自分、という交渉もできますが、相手のメリットが少ないため交渉に乗ってもらえるかは相手や条件次第です。

海外への単身赴任で離婚する場合の注意点は?

単身赴任先が海外の場合、協議離婚がうまくいかず調停になったときに対応が難しくなります。相手が海外に住んでいると、調停に出席することが困難なため間に調停委員をたてて話し合う場が成り立ちません。

よって、海外への単身赴任中にスムーズに離婚するには協議離婚で済ませる必要があります。どうしても協議で離婚が成立しない場合は、弁護士を立てて対応するなどのアプローチが必要になる可能性があります。

まとめ

単身赴任をきっかけに離婚に至る夫婦は珍しくありません。単身赴任中には夫が浮気をするリスクが高くなり、それが原因で離婚するケースは多いものです。
また、浮気がなくても物理的に距離が離れたことによりお互いに離婚の必要性を感じなくなる場合もあります。

単身赴任中の離婚は、距離が離れている分離婚の話し合いや手続きがスムーズにいかないこともあるものです。個人間での話し合いで解決が難しいのであれば、弁護士などプロの手を借りてみるのも一つの手段です。困ったときには、まずは弁護士への相談を利用してみてください。

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